入居者さんの新たな挑戦とその結果

みなさん初めまして。「One’s place(ワンズプレイス)」の管理者の小山将と申します。
今回は、タイトルの通り、障がい者グループホーム「One’s place玉村南玉」の入居者様の挑戦についてご紹介させていただきます。

One’s place(ワンズプレイス) 玉村南玉とは?

グループホームOne’s place玉村南玉は高崎と伊勢崎の街中の丁度中間辺りにあり、移動をするのに少し大変な位置にあります。

その分、周囲の音が静かで住みやすくもあったり、家賃が安かったりするのですが・・・

しかし、入居者のAさんは「もっと楽に高崎に行ったり、伊勢崎に行けるようになりたい」という願望がありました。

この入居者Aさんは移動手段は自転車しかありませんでした。

しかし、友達と高崎駅などで遊ぶことが好きで、なんとか楽で利便性の高い移動手段を得たいと相談を受けました。

その為本人、保護者、相談員さんとも話し合い開始し、決定しました。

原チャリ免許取得大作戦!!!

Aさんにとってより楽な移動手段として原付バイクを獲得することは、Aさんの人生のQuality of Life(生活の質)を上げるのにとても効果的になると思い、作戦を開始しました。

まずは、こういった勉強に対する本人の取り組むレベルを知る機会が初めてだったため、参考書を買って本人に勉強してもらう形だけで様子を見てみました。

ネットで調べてみると、合格までに必要な勉強期間は一般的には「3、4日程度勉強すれば合格できる」とあるため、2週間程度、自己学習での勉強期間を設けてみました。

 

いざ、2週間後、模擬的に試験を受けてもらったところ…

いや、全然点数が取れてない(汗)

50点満点中45点で合格なのですが、この模擬試験での点数は20点程度…

 

自己学習だけでは難しいと判断し、支援を行うことにしました。

1日最低でも試験2回分の100問を解いてもらい、スタッフと見直し、間違えた問題のやり直しを行いました。

大分勉強も出来てきて、点数もとれる様になってきました。

1か月後いざ、本試験に行くことになりました。

原付バイクの試験は朝8:30には受付をしないといけない。

試験会場まではグループホームから車で40分程度、そのため、わたくし小山は朝6:00に起き本人をグループホームに迎えに行き、いざ出発。

試験会場につき「頑張ってくるよ」と試験会場に入っていきました。

試験が終わった様で結果待ちまでの時間で、Aさんから連絡があり

「手ごたえあり!!受かったかも」

 

 

30分後、結果が出た様でまた連絡があり

「落ちた…」

残念ながら、44点。

あと1点足りず不合格となってしまい、本人もかなり落ち込んでしまいました。

 

また、ここで糸が切れてしまったのか、本人の意欲がかなり落ちてしまいました。

スタッフも勉強の声かけをしますが、

「今日は疲れているから止めておく」

と断られてしまう事が多くなってしまいました。

どうもこういった不合格を突き付けられる試験は人生で初めてだったようで、本人の中で初めての挫折、ショックも大きかったのかもしれません。

 

何度か本試験を受けに行くも、勉強もしっかり行っていないので勿論合格できず。

勿論、励ましや原付バイクを取った後の楽しみの話をしたりしますが、なかなか火が付かずくすぶってしまっている様子。

本人の中で少し試験に対するしんどさやプレッシャーもあったようで、一度試験勉強を休んでみるように話し合いました。

 

その後しばらく経ち、本人はあきらめてしまったかな?と思っていたある日。

Aさんから「次、本気で頑張ってみる」と話がありました。

 

スタッフにもその話をし、再び全力で支援を行うことにしました。

2週間の猛勉強と当日の原付免許の裏校で勉強も行い、いざ当日。

 

本人から結果の連絡があり

「合格できた!」

本人もとても嬉しかったようで、電話越しでも興奮している様子でした。

前述したとおり、こういった試験で合格をもらったのも初めての経験だったので、本当にうれしかった様で、その日は興奮で様子が少しおかしかったです(笑

 

無事免許も取得し、今は購入する原付バイクを選んでいるところです。

免許証を嬉しそうに掲げるAさん

原付バイクの移動手段を獲得したことにより、Aさんの人生がより豊かになることは勿論。

今回の経験が彼の人生において、かけがえのない成功体験になったことを願って、今回の話は終わりにしたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

最後に、弊社のグループホームの紹介をさせて下さい。

グループホーム One's placeは、高崎市・玉村町・伊勢崎市で運営している障がい者グループホームです。カジュアルに暮らせるグループホームというコンセプトで、施設っぽい雰囲気が苦手な方や、そもそも福祉に抵抗があるような方も「居心地良く住めるようなグループホーム」を目指しています。
病院等でリハ専門職として自立支援の経験を積み、その経験を生かしたグループホーム運営を行なっています。
One’s place玉村南玉
雰囲気を見てみたい、グループホームの話を聞いてみたいという方のご相談お待ちしています♪

【群馬のグループホーム One’s placeのホーム一覧】
2022年11月、高崎にオープン
・障がい者向けグループホーム One’s place 筑縄(ワンズプレイス)
2022年4月オープン
・障がい者向けグループホーム One’s place 伊勢崎中央(ワンズプレイス)詳細はこちら
・障がい者向けグループホーム One’s place 玉村南玉(ワンズプレイス)詳細はこちら
・障がい者向けグループホーム One’s place 下豊岡(ワンズプレイス)詳細はこちら

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