入居者さんと一緒に手すりを取り付けました!
こんにちは、小山です。
今回は、グループホームの階段に手すりを取り付けた際のエピソードをお届けします。実は、これ、スタッフだけで行ったわけではなく、入居者さんと一緒に作業しました。
手すりを取り付けることになったきっかけ
グループホームには、階段を登るのが少し大変なBさんがいらっしゃいます。
その方が階段を利用する際、手すりがあると安心して歩行できるだろうと考えたのがきっかけでした。
また、見守るスタッフにとっても手すりがあると安全です。
ちょうどその時、いつもやさぐれているタイプな入居者A君がホームにいました。
試しに「手すりの取り付け、手伝ってくれる?」と声をかけてみたところ、「いいよ」と応じてくれました。
こうして、A君との共同作業がスタートしました。
階段の寸法測りから取り付けまで
まずはA君と一緒に階段の寸法を測り、必要な材料を揃えるため近くのホームセンターへ買い物に行きました。
A君はこういったモノづくりが好きなようで、ホームセンターでも積極的に木材を選んだり、荷物をもってくれたりしました。
買ってきた木材を使い、いざ取り付け作業開始!
ここで活躍したのが、私がなぜか趣味で持っている電動ドリルです(笑)。
調べたところ、実は手すりの取り付けは、壁の裏にある柱にねじを留める必要があるそうです。
ですが、柱の位置を見つけるのは大変。
そこで、ベースプレート(補強板)を使うことで、柱の位置に関係なくしっかりと固定する方法があるとのことで今回はそちらの方法を取りました。
作業を進める中で驚いたのが、A君の器用さです。
彼は「父親が建築系の仕事をしていた」と教えてくれ、ドリルの扱いもお手の物。
あっという間に取り付けが完了しました。私はというと、ほとんど後ろで応援しているだけでした(笑)。
完成した手すりとみんなの反応
完成した手すりは、Bさんの大柄な体重をしっかり支える頑丈な仕上がり。
Bさんも安心して階段を使えるようになり、満足そうな様子を見せてくれました。
スタッフも「A君、本当にありがとう!」と感謝の言葉をかけ、普段あまりスタッフと関わろうとしないA君も少し照れくさそうにしていました。
もともと、このグループホームは決して新しい建物ではありませんが、スタッフが丁寧に使い、掃除をしているので、とても快適な空間です。
今回のように入居者さんが積極的に関わってくれると、家そのものが進化し、さらに愛着が深まります。
最後に
今回の手すり取り付けは、Bさんの安全確保だけでなく、A君の新たな一面を知るきっかけにもなりました。
こうしてグループホームが、入居者さんとスタッフが共に作り上げる場所として成長していくことをとても嬉しく思います。
もし、ご自身で手すりを取り付ける機会があれば、「ベースプレート」の活用もぜひ参考にしてくださいね(笑)。