
こんにちは。One's place管理者の小山です。
今回は、ある入居者さんが急遽うちのグループホームに入居することになった一件についてお話ししたいと思います。
その日の出来事を振り返ると、
あらためて「うちのグループホームらしさ」とは何なのかを考えさせられました。
夕方にかかってきた一本の電話
その日も、今日の業務も一段落かと思っていた夕方のことでした。
スマホが鳴り、相談員さんからこんな連絡が入りました。
「今日帰れるところがない方がいて、急遽グループホームに入居できますか?」
話を聞くと、事情はこうでした。
家を飛び出して2年近く放浪し、派遣バイトなどでなんとか食いつないできたものの、とうとう立ち行かなくなり、市役所に助けを求めた方がいらっしゃったとのことでした。
所持金は数十円。身の回りの品もほとんど持たない、まさに「着の身着のまま」という状態。
全住居の中で、たまたま一部屋だけ空きがありました。
「こんな時間から急遽すぎないか」と一瞬思いましたが、事情を聞けば聞くほど、一刻も早く安心できる場所が必要だということが伝わってきて、「行けます」とお伝えしました。
指示より先に動いてくれた世話人さん
その日の勤務の世話人さんに、事情を説明しました。
すると、こちらから細かく指示をするでもなく、世話人さんはこう言ってくれたのです。
「じゃあお腹が空いているだろうから、多めにご飯を炊いて、おかずも多めに作りますね。きっと服はないだろうから、肌着やジャージだけでも用意した方がいいですね。部屋の寝具なども整えておきますね」
この言葉を聞いたとき、本当に心強く、そして誇らしく思いました。
その方の事情やバックボーンを伝えただけで、指示がなくとも「この人には何が必要か」を自分の頭で考え、誠実に向き合ってくれる。
その姿勢こそが、うちのスタッフの財産なのだと感じた瞬間でした。
迎えた夜
結局、その日の夜、相談員さんに連れられてその方はうちのグループホームに入居されました。
自分も現場の住居に向かうと、そこにはすでに、美味しそうなご飯が手作りで用意され、着替えや寝具も整った部屋が待っていました。
出されたご飯を食べたその方は、とても安心した様子に見えました。
長い放浪の末にたどり着いた場所で、温かいご飯と整った布団があるということが、どれほどの安心感につながったか、想像に難くありません。
スムーズに入居につながり、今でもその方はうちのグループホームで暮らされています。
このスピードと温かさが、うちらしさ
振り返ってみると、この一件は決して特別な準備があったわけではありません。
急な連絡、限られた時間、詳しい情報もほとんどない状態。
それでも、指示を待つのではなく「今、この人に必要なことは何か」を自分たちで考え、すぐに動く。
このスピーディーで、かつ血の通った支援こそが、とてもうちの会社らしい、One's placeらしいなと思う一件でした。
マニュアル通りの対応ももちろんしっかり準備し、イレギュラーな際も、目の前の人のことを想像し、先回りして動く。
そんなスタッフの姿勢に支えられて、うちのグループホームはこれからも、必要としてくれる方に「安心」を届けられる場所でありたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


