最近、障がいがある方の生活の場所として、知られるようになってきたグループホーム。実際に、私たちグループホームOne’s place(ワンズ プレイス)が群馬県高崎市でグループホームを始めるときにも、グループホームとはどのような場所なのか?どんな方が住むのか?などを質問される方も多くいらっしゃいました。そこで、今回はグループホームとは何か?という質問に対して応える記事にしたいと思います。
入居者一人ひとりの暮らしから
まず、グループホームは、まちの中で、ふつうに暮らしたいという障がいのある人の思いからつくられてきた制度であるという点です。最近ではスーパーなどで、障がいをもつ方をみかける場面も多くなってきましたが、つい最近までは障がいを持つ方は、コロニーと呼ばれる市街地から遠く離れた場所に設置された巨大な施設に入所することが多かったのです。しかし、施設での「家族との関係の希薄さ」「固定しない人間関係」などから人との信頼関係がつくれなかったり、「与えられた生活」「限られた空間」に限定された生活から社会経験が不足し、障がいのある人たちにさまざまな不安定な状況をもたらしてきました。そこで、入居者の家であり、生活の場であるグループホームを求める声が増えていきました。グループホームの原点は、入居者一人ひとりの暮らしからです。
入居者一人ひとりが自分の考えを出しながら、自分の生活をつくっていくところに特徴があります。そのため、グループホームOne’s place(ワンズ プレイス)でも入居者を指導したり、訓練することはありません。元気なときも元気がないときも、得意なことも苦手なことも、入居者のありのままの姿が出せる「暮らしの場」を目指しているからです。
グループホームの生活
多くのグループホームでは4人~8人定員となっておりグループホームの生活は、入所施設と比べると規模が小さい生活です。数人でも、一人ひとり生い立ちが異なる人たちが一つ屋根の下で暮らしています。グループホームでの生活は、一人ひとり違ったその人の暮らしであることが大切です。決まった日課に従って、同じ時間に同じことをしてきた入所施設の生活とは全く異なります。ですから、グループホームにおける支援のしかたも、一人ひとり違った暮らしを支援することになります。
年をとってもグループホームでいつまでも暮らし続けたいと思っている人、元気なうちはグループホームがいいと考えている人、一人で暮らしたいけれど自信がないので支援を受けながら暮らしたいと思っている人、数年後には一人暮らしをしたいと思っている人、結婚して家族を持ちたいと思っている人、一人暮らしはしたくないと思っている人、よく分からないけれど施設よりは良いと思う人など、考え方は一人ひとり違うのです。地域での暮らし方はいろいろあるということ、グループホームでの生活はその選択肢の一つとしてあることを認識しておくことが重要です。
(グループホーム One’s place 鳥毛)
グループホームOne’s place(ワンズ プレイス)は、『カジュアルに暮らす』をコンセプトとした高崎市にオープンしたグループホームです。見学や体験利用は随時受け付けております。
次回は、グループホームが小規模な理由についてお話させて頂きます!
それでは、また♫
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