大会に向けたボッチャ練習

こんにちは。one’s place(ワンズプレイス)の小山です。

年に一度のボッチャ大会へ向けて、事業所で練習を始めました。

練習の中だけでも多くのドラマがありました。
今日は、その時の空気と小さな「できた!」の積み重ねについて、その時の話をしたいと思います。

ボッチャ大会

来月ボッチャの大会があると知り、入居者のみなさんに参加希望を募ってみると、想像以上に多くの手が挙がりました。

「やってみたいです」
「見たことはありますが、プレーは初めてです」

ボッチャは、白い目標球(ジャック)に赤・青のボールを近づけるシンプルな競技で、座位でも参加でき、力加減や作戦でどなたでも活躍できるスポーツです。

その数日後の「未来会議」では、職員から「入居者が練習できるようにしたいです」との提案がありました。

気持ちが熱いうちに環境も整えたいと考え、公式のボッチャセットを購入することにしました。

準備が整うスピードは、挑戦の意欲をさらに後押ししてくれました。

公式ボールは良い値段がしました(笑)

ほどなくして届いた段ボールを開けると、赤と青のボールは手に心地よい重みがあり、白いジャックボールは小さくて可愛らしい見た目です。

まずはルールのおさらいをし、椅子とテーブルを少し動かしてリビングの一角に簡易コートを作りました。

認知の問題で投げるのが難しそうな入居者Aさんに関しては、もし投げるのが難しそうなら当日はスタッフが代わりに投げる形になるかもなと話していました。

練習の中でみんなが見つめる中、その方が投球を行います。

スタッフがジェスチャーや声掛けを行い、投げるように促します。

何度か手を前後に動かし、見事ボールが投げられ、なんと白いボールの横に行きました。

入居者もスタッフも大盛り上がり。「今の、良かったですね」とお声がけすると、本人は照れくさそうに笑っていました。

見守っていた方も、いつの間にかボールを手にして「では自分も一回」と参加してくださいました。

仲間同士で高まる“チーム力”

この日は、比較的自立度の高い入居者Bさんが「当日はAさんは僕がサポートします」と、支援が必要な入居者さんのサポートを名乗り出てくれました。

とても心強く、また嬉しく思い、チームのまとまりを感じました。

家族とつながる一本の動画

Aさんの練習の様子は、本人の同意をいただいたうえで短い動画に収め、ご家族(お母さま)に共有しました。

Aさんが投げられるかはどうか分からなかったので、Aさんが投げられた様子をみて、お母様も「上手に投げていますね」「表情が明るくて安心しました」と、とても喜んでいただけました。

画面越しでも伝わる「できた!」の瞬間は、
離れていても嬉しさと安心感を届けてくれたと思います。

 

片付けをしながら、

「次はもう少し距離を伸ばしてみましょう」
「写真も撮っておけば良かったですね」

など、次に向けた小さな相談がいくつも生まれました。ボールを拭いて箱に戻す手つきには名残惜しさがあり、時計を見ると、思っていたより時間が過ぎていて驚きます。

大会まで、まだ少し時間があります。

勝ち負けはもちろん大切ですが、それ以上に、今日の「できた」を積み重ねていきたいと思います。

今回の事を通して、入居者さん同士、スタッフも含めてより一層結束を固めてくれると嬉しいです。

当日も、今日のように笑っていられますように。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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