こんにちは、小山です。
今回はグループホーム one’s place で行った、入居者さん一人ひとりの好きなキャラクターを描いた“オリジナル名札”作りについてご紹介します。
日々の暮らしの中で、ちょっとしたことがぐっと心を温かくしてくれる。
今回の名札交換は、まさにそんな出来事でした。
古くなった名札を、素敵なアイディアでリニューアル
きっかけは、もともと使っていた部屋の名札が古くなってしまったこと。
「そろそろ新しいものに替えたいね」と話していたところ、あるスタッフさんの“特技”が光る場面がありました。
会議でポロっと発覚…「実は絵が得意なんです」
そのスタッフさんは、最近入職したばかりの方。
会議の中で何気ない雑談の中、「実は絵を描くのが好きで…」と話してくれたのです。
「えっ、それなら…!」とすかさず周囲のスタッフからリクエスト。
するとそのスタッフさん自身も「やってみたいです!」と快く提案してくれ、“入居者さんの好きなキャラクターを描いた名札を作ろう”という話が本格的に動き始めました。
一人ひとりの“好き”を聞くところからスタート
名札づくりの第一歩は、入居者さんの「好きなキャラクター」を聞くことから。
「自分はドラえもんがいい!」と即答してくれた方もいれば、
「うーん、どうしようかな…」とスマホでじっくり調べてから選ぶ方も。
中には「スタッフに任せるよ!」と笑って応じてくれる方もいて、それぞれの個性が光るやり取りになりました。
挙がったキャラクターは、ドラえもん、マイメロディ、ガンダムなどバリエーション豊か。
「そのチョイスいいね!」とスタッフ同士でも盛り上がりました。
合間を縫って描かれた、世界にひとつの名札
スタッフさんは、普段の業務の合間やを使いながら、心を込めて一枚一枚描いてくれました。
背景の色なども、それぞれの“好き”に合わせた雰囲気に仕上がっていて、どれも本当にクオリティが高い名札ばかりです。
描いたスタッフ自身も、企画の話をするときからとても楽しそうで、
「入居者さんに喜んでもらいたい」と言いながら、色選びや背景のデザインまで工夫してくれました。
名札完成!思わずみんな笑顔に
名札を扉に貼る日。
一斉に貼られたカラフルでユニークな名札を見て、入居者さんたちは本当に嬉しそうな表情を浮かべていました。
「見て見て!これ、俺の!」
「〇〇さんのマイメロディ、めっちゃかわいい!」
普段あまり表情を大きく変えない入居者さんも、名札を眺めながら微笑んでいたのがとても印象的でした。
名札を通じて、入居者さん同士の会話も自然と生まれていたように感じます。
“得意”が“支援”になる瞬間
今回の取り組みを通じて改めて感じたのは、スタッフ一人ひとりの“得意なこと”が、こうして入居者さんの笑顔につながるということです。
この名札を描いてくれたスタッフさんは、ただ「絵が上手い」だけでなく、「誰かのために描きたい」という気持ちを持って取り組んでくれました。
その姿勢は、きっと入居者さんにも伝わっていたと思います。
そして私たち運営側としても、スタッフの長所を活かして支援に取り入れていくことの大切さを改めて実感しました。
これからも“その人らしさ”を大切に
名札はただの目印ではなく、その人の「好き」や「個性」が反映された小さな作品です。
そして、それを共有し、共感し合うことが、グループホームという「暮らしの場」において大きな意味を持ちます。
これからも one’s place では、スタッフそれぞれの個性を活かしながら、
入居者さんが“その人らしく”楽しく生活できるような関わりを続けていきたいと思います。
ご覧いただき、ありがとうございました。
扉を開けるたび、ちょっと嬉しくなるような名札たち。
これからもそんな“日常の小さな幸せ”を、大切にしていきたいです。